(1980年代から2024年(現在)まで)

1980年代|アナログ全盛・手作業の時代
● 時代背景
バブル景気に向けて都市開発が活発に進行
● 測量技術
トランシットやレベルを用いた、手作業中心のアナログ測量が主流


1990年代|測量のデジタル化が始まる
● 時代背景
バブル崩壊による景気後退。公共事業も縮小傾向へ
Windowsの普及により、パソコンが一般にも身近な存在に
阪神・淡路大震災(1995年)の発生を契機に、測量データの数値化や地理空間情報の整備の重要性が脚光をあびる
● 測量技術
CADソフトによる図抬頭成が始まり、手描きからデジタルへの転換が進む
GISの抬頭

2000年代|GPS測量とCADが定着
● 時代背景
インターネットが急速に普及し、IT革命が進行
● 測量技術
GPS測量が本格化し、作業効率が飛躍的に向上
CADの活用も定着し、現場と設計の連携がスムーズに

2010年代|GPS技術の発展
● 時代背景
東日本大震災を機に、防災や地盤情報の重要性が再認識される
● 測量技術
高精度GPS(GNSS)の利用が一般化
ネットワーク型RTK(VRS)の普及により、現場でのリアルタイムな高精度測位が可能

2020年代|ドローン・AI・CIMの本格導入
● 時代背景
コロナ禍によりリモートワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速
スマート社会の実現、脱炭素化、インフラ老朽化が社会課題として注目される
● 測量技術
ドローン(UAV)による空中写真測量が一気に普及
SfM(Structure from Motion)技術により、高精度な3Dモデルの作成が可能に
国土交通省が推進するPLATEAUプロジェクトなどにより、日本全国の都市が3Dモデル化され、都市計画のDXが進行中

次回は、「これからの未来」がどうなっていくのか、少し予測してみたいと思います。お楽しみに!

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