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社会の”あたりまえ”を支える仕事。2026年新卒者向け「基準点測量」の世界へようこそ!

すべての測量の「背骨」となる仕事とは?

「AIによる画像生成ツールを使用しています。」

普段、スマートフォンで地図アプリを開いて目的地へ向かったり、大きな橋や高速道路を当たり前のように利用したりしていますよね。その地図がなぜ正確なのか、巨大な建造物がなぜ安全に建っているのか、考えたことはありますか?

実は、その”あたりまえ”の正確さや安全性は、「基準点測量」という、目に見えない仕事によって支えられています。基準点測量とは、あらゆる建設プロジェクトや地図づくりにおいて、すべての基礎となる正確な位置を定める仕事です。いわば、社会全体のインフラを支える「背骨」のような存在。

今回は、2026年に社会へ羽ばたくみなさんに、この奥深く、そして社会に不可欠な「基準点測量」の世界をご紹介します。


1. そもそも「基準点」って何だろう? 地球上の正確な”しるし”

1.1. 位置と高さの絶対的な基準

基準点とは、地球上の正確な位置を示した”しるし”のことです。

「公共基準点とは、地球上の位置を定めた点で、各種測量の基礎となるとても大切なものです」

この”しるし”には、経度・緯度といった「水平位置」と、海面からの高さである「標高」の2つの情報が、極めて高い精度で記録されています。この絶対的な基準があるからこそ、あらゆる測量が正確に行えるのです。

1.2. 国が管理する主な基準点

日本全国には、国土交通省国土地理院が設置・管理する「国家基準点」と呼ばれる、特に重要な基準点があります。主に次の3種類です。

三角点(さんかくてん)
山の頂上など、見晴らしの良い場所に設置されている石の柱です。経度・緯度といった水平位置の基準となり、地図作成や道路建設に欠かせません。明治時代から設置が始まった歴史ある基準点で、全国に約10万点存在します。山頂で明治時代の測量師が設置した三角点を見つけると、今でも身が引き締まる思いがします。

水準点(すいじゅんてん)
主に国道などに沿って約2kmごとに設置されています。土地の高さをミリメートル単位という非常に精密なレベルで求めるための基準です。地盤沈下などを監視する役割も担っており、全国に約2万2000点あります。

電子基準点(でんしきじゅんてん)
現代の基準点です。GPSなどの衛星からの電波を24時間365日、休むことなく受信し続けています。全国に約20km間隔で約1300点設置されており、そのデータは茨城県つくば市の国土地理院に集約されます。これにより、地震などで起こる日本の国土のわずかな動き(地殻変動)を毎日監視しています。

これら歴史も目的も異なる基準点たちが、それぞれ独自の役割を担いながら、社会の基盤を形成しています。


2. なぜ基準点測量は重要? 社会を支える3つの役割

基準点測量が、私たちの社会でどれほど重要な役割を担っているか。その真価を3つのポイントで説明します。

安全なインフラ整備の土台

道路、橋、鉄道、港湾といった巨大なインフラを考えてみてください。基準点で定めたミリ単位の精度が、何百トンもの鉄骨でできた橋の安全を保証し、新幹線が寸分の狂いなく走るための絶対的な前提条件となります。この仕事なくして、日本のインフラは成り立ちません。

正確な地図づくりと都市計画の基礎

私たちが毎日使う地図やカーナビ、そしていざという時に命を守るハザードマップも、すべては正確な基準点から生まれています。新しい街を創る都市計画においても、基準点測量のデータは、あらゆる計画の出発点であり、未来の街並みを描くための最初の一歩となります。

災害大国・日本の国土を守る

日本は地震や火山活動が絶えない国です。電子基準点による連続観測は、そうした自然の力によって絶えず動いている国土の変動(地殻変動)をリアルタイムで捉える生命線です。このデータが、災害の被害を最小限に食い止め、未来の命を守る防災計画の根幹を成しています。大地そのものと向き合い、この国を守る仕事なのです。


3. どんな風に行うの? 基準点測量の流れ

では、実際に基準点測量はどのように進められるのでしょうか。大きく3つのステップで見ていきましょう。

ステップ1:計画・選点・設置

まず、地形図などを見ながらどこに新しい基準点を置くか計画を立てます。次に、現地へ赴き、既存の基準点(既知点)の状態を確認し、新しい基準点(新点)を設置するのに最適な場所を探します。この作業を「選点(せんてん)」と呼びます。

選点は、単に地図上で線を引くのとは訳が違います。将来、後輩たちが使いやすいか、何十年も亡失しない場所か、衛星の電波は掴めるか…様々な条件を頭の中でシミュレーションする、経験がものを言う工程です。

場所が決まったら、「永久標識」と呼ばれる、長期間その場に残り続ける測量標を設置します。何十年という歳月、その場所で精度を保ち続け、未来の技術者たちのための静かなる守り手となる、重要な標です。

ステップ2:観測

最新の機器を使い、実際に測量を行うのが「観測」のステップです。主に2つの技術が使われます。

測量方法特徴
GNSS測量GPSなどの衛星からの電波を使って、広範囲の位置を非常に高い精度で決定する技術
TS(トータルステーション)等観測地上の測量機器で、点と点の間の角度と距離を精密に測定する技術

広大な土地の全体像を捉えるならGNSS、ビル街や山間部など、空が見えにくい場所で精密な位置関係を測るならTS、といったように現場の状況に応じて最適な技術を使い分けるのがプロの腕の見せ所です。

ステップ3:計算・成果整理

観測で得られた生のデータを基に、専門的なソフトウェアを使って厳密な計算を行います。この工程を経て、新しく設置した点の正確な位置(座標)と高さが最終的に決定されます。

この3ステップは、一見地味に見えるかもしれませんが、一つ一つの工程に寸分の狂いも許されない、まさに職人技の世界です。


4. 現場のリアル!大地震で動いた国土を測り直すプロジェクト

2011年の東日本大震災では、地震の影響で日本の国土が大きく動いてしまいました。それまで正確だった測量の基準点がずれてしまったため、復興工事を始める前に、まず「国土がどれだけ動いたのか」を正確に測り直す必要がありました。

そこで国土地理院は、GPS衛星を使った最新のGNSS測量技術を活用して、東日本全域で「精密測地網高度基準点測量」という大規模プロジェクトを実施しました。このプロジェクトでは、地震前と地震後の基準点の位置を詳細に比較し、国土がどの方向にどれだけ動いたのかをミリ単位で明らかにしました。

この測量結果をもとに、測量の基準を正しく修正することで、その後の復興道路や建物の建設、インフラ整備などすべての工事が正確に進められるようになりました。つまり、この測量プロジェクトは、被災地の復興を支える「見えない土台」として、極めて重要な役割を果たしたのです。基準点測量は、災害という非常時にこそ、その真価を発揮する仕事と言えるでしょう。


5. 基準点測量の未来とキャリア

5.1. 動き続ける日本列島と、進化する測量技術

プレートの境界に位置する日本列島は、常に動き続ける、いわば生きている大地です。だからこそ、電子基準点のデータを活用した地殻変動の監視や、地震などで変動した基準点の情報を更新する基準点測量という仕事は、この国が続く限り必要とされる重要な役割です

さらに、測量成果は、3次元点群データやBIM/CIMといったデジタル技術の最前線へとつながっています。これは、建設業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を根幹から支えることであり、この分野の最先端で活躍できるチャンスでもあります。

さらに、測量成果は、3次元点群データやBIM/CIMといったデジタル技術の最前線へとつながっています。これは、建設業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を根幹から支えることであり、この分野のパイオニアになれるチャンスでもあります。

5.2. 未来のインフラを定義する専門家へ

基準点測量のプロフェッショナルになるには、学び続ける姿勢が大切です。日本測量協会が実施する基準点測量のA課程・B課程といった認定講習会に参加することで、知識と技術を段階的に高め、着実にステップアップできます。

基準点測量のスキルは、土木、建築、都市開発など、社会基盤づくりに関わるあらゆる分野で求められる基礎中の基礎。このスキルは、物理世界とデジタル世界の双方を設計する、誰にも代えがたい存在へと導いてくれるでしょう。


まとめ:未来の社会基盤を、あなたの手で創ろう

基準点測量は、単に数値を測るだけの作業ではありません。社会の”あたりまえ”の安全を根底から支え、未来の街やインフラを創り出す、誇りと責任のある仕事です。正確な基準がなければ、安全な社会は成り立ちません。

2026年度新卒者のみなさん。もし少しでもこの「社会の背骨を創る」仕事に興味を持っていただけたなら、ぜひこの奥深い世界への扉を叩いてみてください。未来の社会基盤を、一緒に創っていける日を楽しみにしています!

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